AKBファンド

今回の移籍騒ぎを「投資」という観点で考えてみます。
そもそもアイドルっていうのは事務所側にとっては人材であると同時に「投資対象」ですよね。特に「大物になって羽ばたくべし」としてアイドルの「卵」を育てる、というコンセプトを背負ったAKB48なら、ますます「投資」の要素は大きいと思います。
投資というファクターについてもうちょっと考えます。例えば高橋みなみについて投資をする、という仮定を立てます。高橋に対しての投資を具体的に挙げれば、例えばボイトレを受けさせる、ダンスレッスンを受けさせる、テレビに出す、歌を書いてもらう(AKBは原則楽曲は外注)。勿論劇場公演も現状「赤字」である以上「投資」とみなしていいでしょうしね。そういった投資は、高橋みなみの「価値」を向上させ、その価値の高い「高橋みなみ」を事務所として「保有」することで得られる「配当」を期待しての行動のはずです。例えば高橋が一流の歌手になったとして、事務所に高橋みなみの存在が大きな利益になることは間違いないですね。
ここで今回の件に関して言うと、なぜここで三人の「投資対象」を放出したのか、という問題・疑問が生じるはずです。板野・大島・河西といえば、少なくとも「推されメン」に属する存在ですから、その可能性の無さに絶望したとか、そういう事情では無いことは明らかです。
投資対象ということは、つまり「投資」する必要があります。ですが「投資」は当然に「金」がかかります。ボイトレひとつさせるだけでもお金がかかりますし、すずめの涙程度でも賃金も払ってるし・・・いろんな部分にお金をかけなければならない。
しかし、ご存知の通り(?)劇場の経営は相当苦しいようです。ガチャガチャでどうにか経営の維持を図っているというのが現実のところでしょうね。AKB48の台所事情は相当苦しいものがあります。
俺が思うに、板野・河西・大島麻という非常に可能性が高い=潜在的な価値の高い存在に対して十分な投資が出来ない恐れは非常に高いわけです。そこに、おそらくホリプロという非常に潤沢な資金を持った会社から「その株買いますぜ」というお誘いが来た、というところでしょう。M&Aに近い感じですかね?そういう分野は専攻してないんで詳しくはわかりませんけど。
ホリプロにしてみれば、非常に高い可能性を持った人材が手に入るわけです。かたやAKB48にしてみれば、厳しい台所事情の中で少しでも負担を軽くしたいですから、利害は一致しています。そして、現状劇場公演の継続を条件下においていることは、完全なる移籍ではなく、まだいくらか当人に対して影響力を保有することで、なお利益を得よう、というところでしょうか。株を10%手元に残す・・・みたいな感じでしょうかね。
これで板野がフィーバーすれば、当然ホリプロには大利益ですが、office48にとっても「板野友美を輩出したoffice48」ということになって、当然企業価値は上がりますしね。
一方で前田・高橋といった「最前線」のメンバーは、簡単に放出するわけにはいかないでしょう。office48の看板として活躍してもらわなければなりませんからね。だから、今回の人選には「なるほどなぁ」という感じです。
そういうわけで、ウチの佐藤由加理には、今の環境でもうちょっと投資し続けて欲しいな、って感じです。うちの由加理は絶対御社の期待に応えますよ!!!!!!!ってコトでシメ。